君と生きる【実話】
悲しみ
「‥俺のこと嫌いになっただろ」
寝たフリをしていた瑠奈の髪を撫でながら、光星はそう呟いた
「女に浮気なんかされるの初めてで‥どうしたら瑠奈が俺だけのものになるのかもわかんなくて‥だっせぇよな‥」
大きな手が、少し震えてる
‥光星は泣いていた
「俺も今まで散々浮気してきたけど、される方はこんなに辛いんだな‥」
そう言った光星に、かける言葉が見つからないまま、二人は眠りについた
泣くほど辛いなら
離れればいいのに‥
瑠奈と付き合った人は
みんな涙を流す
なのに、なんでそばにいるの?―‥
辛いなら、離れていいんだよ
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