君と生きる【実話】
「‥ごめん‥雅也‥」
でも、それが素直な気持ちだから‥
「‥わかった。でも、これからもずっと、瑠奈のこと支え続けたい‥それぐらい、させてくれよ」
瑠奈は黙って、頷いた
どうして、こんなに想ってくれる人を愛せないんだろう‥
「‥そろそろ戻らねぇとな。俺が上手く言っとくから、ゆっくり戻ってこいよ」
雅也の腕が、ゆっくりと離れ、瑠奈に背中を向けた
「‥雅也っ!」
瑠奈の声に、びっくりしたように雅也が振り返る
その目は少し、赤いように感じた
「‥ありがとう。雅也は瑠奈の大切な人だから‥ずっと変わらないから」
「‥さんきゅ。俺が智也の変わりに、最後まで‥お前が幸せになる時まで、見守るから」
そう言って、雅也は優しく瑠奈にキスをした
優しい優しいキス
嫌な気持ちなんてするはずなかった
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