君と生きる【実話】
「ここでいいよ。ありがとう」
「おう。適当にぶらついてるから、ゆっくりしてこいよ」
光星と一旦別れて、智也のお墓に向かう
まだ、智也のお墓には見慣れない
「元気だった?こないだみんなが、瑠奈の誕生日会開いてくれたよ。なんか、去年のこと思い出しちゃった〜」
途中にくんだ水で、お墓を洗いながら、智也に話しかける
買ってきた花束を、飾ってあるたくさんの花達と一緒に並べた
もちろん、智也と瑠奈の思い出の‥
お墓には似つかわしくない、ピンクとオレンジの華やかな花束
お線香に火をつけて、手をあわせる
「たまには、夢でいいから会いにきてよ‥」
こんなことを真剣に願う瑠奈をみて
きっと、智也は空から笑ってるだろうな‥
「‥愛してるよ。またくるからね」
そう言って、お墓を後にした
光星はゆっくりしてこいよ、って言ったけど
長くいれば離れられなくなってしまうから‥
もう、涙は見せたくない
.