―雪女郎― 凪雛
第五夜
「ちょっと!!雪洞ちゃん!!!」
美楼閣に遅い朝が訪れていた。
自由なこの時間、雪洞は自分の座敷で二度寝に励んでいたところ・・・
織閖が血相を変えて、座敷に飛び込んできたのだ。
「どうしたんでありんす?」
瞼をこすりながら言った。
「聞いてないの?噂!!」
「噂??」
雪洞は大欠伸をした。
「氷雨姐さんと、凪雛姐さんが美楼閣を去るって!!」
織閖のその一言で、雪洞は眠気が吹っ飛んだ。
(姐さんが・・・いなくなる?)
美楼閣に遅い朝が訪れていた。
自由なこの時間、雪洞は自分の座敷で二度寝に励んでいたところ・・・
織閖が血相を変えて、座敷に飛び込んできたのだ。
「どうしたんでありんす?」
瞼をこすりながら言った。
「聞いてないの?噂!!」
「噂??」
雪洞は大欠伸をした。
「氷雨姐さんと、凪雛姐さんが美楼閣を去るって!!」
織閖のその一言で、雪洞は眠気が吹っ飛んだ。
(姐さんが・・・いなくなる?)