―雪女郎― 凪雛
「・・・・・だ?」








「何でそんな噂を流したんだ?」







「え・・・・」







雪洞は、寿の胸倉を掴み叫んだ。








「何でかって聞いてんだよ!!答えろ、寿ぃ!!!」








「ぼ、雪洞ちゃん・・・」







二人の周りに人だかりができていた。







寿はただ青ざめるだけで、そんな寿を見た雪洞はもう一発殴りかねない勢いだった。







「何をやってるんだい?」







凛とした声が響いた。







全員が端によけた。







そこから優雅に進み出たのは、凪雛、氷雨、呉葉の三人だった。
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