―雪女郎― 凪雛
第七夜
夜見世が始まった暮六つ時。
雪洞と織閖は、並ばなかった。
織閖は雪洞の傍で膝まづいていた。
その瞳からは、大粒の涙が零れ落ちていた。
「ぼ、雪洞ちゃん・・・」
「織閖。」
優しい声が聞こえた。
「氷雨姐さん・・・」
「織閖、おいで。わっちの座敷で一緒に話そう。」
織閖は、氷雨に手をひかれ、雪洞の座敷を出て行った。
雪洞は、何かを堪えているようだった。
雪洞と織閖は、並ばなかった。
織閖は雪洞の傍で膝まづいていた。
その瞳からは、大粒の涙が零れ落ちていた。
「ぼ、雪洞ちゃん・・・」
「織閖。」
優しい声が聞こえた。
「氷雨姐さん・・・」
「織閖、おいで。わっちの座敷で一緒に話そう。」
織閖は、氷雨に手をひかれ、雪洞の座敷を出て行った。
雪洞は、何かを堪えているようだった。