―雪女郎― 凪雛
「風華か・・・」








女将は遠い目をして言った。







それから凪雛に視線を戻した。








「雪洞はどうしている?」








「織閖が面倒をみていてくれています。」







凪雛が静かに答えた。








「織閖は優しい子だ。氷雨がいなくなると聞いて、さぞかし嘆いたありんしょう。」










「織閖はわっちの妹。分かってくれると思いんす。」










「そうか・・・・・・」








女将は、優しい笑みを漏らした。
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