―雪女郎― 凪雛
第九夜
ニャォ
膝で、喉をゴロゴロ鳴らす黒猫。
「お藤・・・」
あの事件から2カ月が経った。
本当に凪雛達が去ってしまうのなら・・・
残された時間は一週間足らず。
しかし、雪洞はあれから凪雛と話していない。
凪雛は、幾度か雪洞を訪ねるのだが、雪洞は拒絶するのだ。
同じ境遇である、織閖は雪洞を切なそうに見つめるだけだった。
「雪洞。」
白い煙と共に、雪洞を呼ぶ声があった。
凪雛と思い、お藤を抱えその場を立とうとすると、横に座った。
「お、女将さん・・・」
膝で、喉をゴロゴロ鳴らす黒猫。
「お藤・・・」
あの事件から2カ月が経った。
本当に凪雛達が去ってしまうのなら・・・
残された時間は一週間足らず。
しかし、雪洞はあれから凪雛と話していない。
凪雛は、幾度か雪洞を訪ねるのだが、雪洞は拒絶するのだ。
同じ境遇である、織閖は雪洞を切なそうに見つめるだけだった。
「雪洞。」
白い煙と共に、雪洞を呼ぶ声があった。
凪雛と思い、お藤を抱えその場を立とうとすると、横に座った。
「お、女将さん・・・」