―雪女郎― 凪雛
「ん~~~・・・お前はこの葉。」







怯えていた少女の頭を撫でて言った。







少女は小さく頷いた。







「アンタは、氷柱 ツララ。」






つまんなさげに遠くを見ている少女を見て、笑いながら言った。






「それで・・・」







真ん中の少女に目を向けた。







「お雛だ。」







「よし。おいで。」







「天秤。」







天秤は、軽く顔を上げた。








「悪いな。」







「毎度のことだろう?」







二人は笑い合った。
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