―雪女郎― 凪雛
「お雛・・・氷柱?この葉。」







「大きくなったなぁ。いくつ?」








三人の少女を見て、嬉しそうに笑った。








「十八になりました。」








「明日、座敷持ちとして見世に並びます。」








「そう・・・」








お雛は、俯いた。








「姐さんは・・・今、幸せでありんすか?」









唐突にお雛が呟いた。








「幸せかだって?ふふふ・・・当たり前でありんす。」
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