あなたまでの距離
『えっ?』

びっくりして振り向くと、親友の長谷川ゆりが笑って立っていた。

『あっ。ゆり…おはよ。』

ゆりは、私の挨拶に頷きながら、

『…で、菜々子は朝から何を夢中で見てたのかなぁ?』

と、耳元で悪戯っぽく囁く。

『…うっ///それは…。』

一気に顔が熱くなる…。

ゆでダコみたいになって俯いていると、ゆりは笑いながら、

『菜々子ちゃん〜。顔真っ赤で可愛い。』

と、言って私の肩をポンポンと叩くと、自分の席に戻ってしまった。
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