先生
「鈴……?」
鈴は
私を抱き締めながら
涙を
流していた……
「わかるから…
あんたのつらさは
わかる……
だからお願い。
そんな顔しないでよ…!!」
そう言った鈴は
私を抱き締めている
腕の力を強くした。
「うっ……」
私は声をあげて
泣いた。
ここまで
思ってくれてる
友達がいたなんて……
「ありがとう…
鈴、ありがとう……」
その日
私は鈴に支えられ
どうにか家へと
帰り着くことができた……