先生
「中尾先生…
保健室行ってきて
いいですか…?」
私はその場の空気に
耐えられず
担任に声をかけた。
「どした…?
具合い悪いのか…?」
そう言って
私を心配してくれるのは
担任の中尾先生。
男の先生で
年は矢田先生の2つ下。
矢田先生とは
結構仲がいいみたい。
そして中尾先生も
妻子持ちだった……
「頭痛いです」
「そっか…
じゃぁ保健室まで
着いて行くよ」
そう言うと
私は中尾先生と並んで
体育館を
後にした……
外は雨が降っている。
シトシト
シトシト
シトシト……
「先生…?
私、学校きたくない……」