先生

今にも
涙が
でてきそうだった。


「お前…
ちょっと来い」


私は中尾先生に
言われた通り

保健室ではなく
教室へと向かった……


そして私は
自分の席に
腰をおろすと
中尾先生は
私と向き合って座る。


「優月、どうした?」


先生が私の顔を
覗き込みながら
聞いてくる……


「クラスになかなか
馴染めなくて……」



矢田先生のことなんて
言えるはずがなかった。



「そっか…
最初のうちは
みんなそうだよ。
お前なら大丈夫だから。」


私は静かに
頷いた。


「時間が解決してくれる。
なんかあったら
いつでも言え。
1人で抱え込むなよ…」


先生の言葉に
涙が
でそうになった……

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