先生

過呼吸なんて
今まで一度も
なったことなんて
なかったのに

何で……?





中尾先生に
背中をさすって
もらいながら
私はどうにかして
呼吸を整えた……



「優月…
大丈夫か……?」



中尾先生の問いかけに
私はうつむきながらも
頷いた。




「私…
なんで過呼吸なんかに
なったんですか……?」



息は整ってきたものの
手足は痺れるし
呼吸をするたびに
胸が痛くて痛くて
仕方なかった。




「過呼吸は
精神的なものよ……
極度の恐怖や不安から
くるものなのよね…


三浦さん
最近なにかあった……?」

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