先生

心臓がドキッとした……
できるだけ
気が付いてない
振りをしようと
私は下を向きながら歩いた。


こんな弱い私
先生だけには
みせたくない……




先生との距離が
近づくたびに
足がガタガタと震えた。




そして私たちは

まるで

他人かのように

目も合わさず

言葉もかわさず

すれ違った……

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