先生

言えるわけないでしょ…
矢田先生が
まだ大好きだなんて

教師のあなたに
言えるわけがない……




「言えません」

「言え」

「嫌です」



中尾先生ごめんね…
あなたが私を
心配してくれてるのは
すごくわかる。

だけど
これだけは
本当に無理なの……



「優月……」

「本当大丈夫ですから。
ていうか
私、授業戻る……」



そう言って
私はその場を後にした。




これ以上
中尾先生といると
泣き出してしまいそうだった……

< 123 / 168 >

この作品をシェア

pagetop