先生
なにも考えずに
教室に戻った。
授業中だったけど
関係なしに
私は席についた。
「はぁ……」
なんでこの時間に
戻ってきて
しまったのだろう……
保健室に
行けばよかった……
「矢田先生ー
ここが分かりませーん」
あなたの授業なんて
今の私には
つらくてつらくて
仕方ないのに……
「美咲〜
お前はアホかぁ!!」
「ちょっと!!
痛いんですけど〜」
全然笑えない……
先生に私の存在は
見えているのだろうか?
以前は私の前では
女の子と
仲良くしなかった先生。
授業中でも
私に話しかけて
くれた先生。
だけど今は
目さえ
合わせようとしないんだね……