先生

廊下にでると
教室の騒めきが
聞こえた。


「三浦!!!」


男子が教室の窓から
私を呼んでいたけど
振り返ることも
せずに
私は歩き続けた。




玄関まで着くと
とりあえず
靴を履きかえた。


勢いで教室を
でてきてしまったものの
この後
どうするか
まったく考えていなかった……



家に帰っても
親がいる。
かといって
他に行く場所もないし……


とりあえず私は
玄関のところにある
ベンチに腰をおろした。

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