先生

私は自分の手のなかに
握られている
紙切れを見つめていた。


「手紙かな…?」



中身が気になって
気になって仕方ないので
私はトイレに行くと言って
中身を確認することにした。



『優月へ』


最初にそう書かれているのを見て

手紙だと確信した私は、


「ふぅ……」


深呼吸をして
紙切れをゆっくり開いた。

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