先生
あの日以来、
先生が
元気になった
気がする……
「おい、お前ら〜
掃除さぼんじゃねぇぞ!!」
そう言って
遊んでる男子を
追いかけまわして
持っていたほうきで
ばしって叩いたり……
先生のそんな姿をみて
思わず笑みが
こぼれてしまった。
「おい優月〜
なにニヤニヤしてんだぁ?」
びっくりして振り返ると
そこにはほうきを
持った先生が
意地悪そうに
笑っていて……
「べ、別にニヤニヤしてないもん!!」
私が必死に否定すると
かえってそれが
面白かったみたいで……
「ばーか」
そう言って
私の頭を
ほうきで軽く叩いた。
「何するんですかっ!!」
ほっぺを膨らまして
むきになってる
私を見て
先生と鈴が
面白そうに笑っていた。