先生

まさか
気付かれてたなんて……


「それでな
お前の2年のときの担任に
言われたんだよ。
優月をみはっといて
あげてって……」





全然知らなかった……

鈴でも
親でもない誰かに
気付かれてただなんて……



「優月、
ちょっと話戻すぞ」



中尾先生は
にっこりしながら

だけど少し言いにくそうに
私を見つめた…



「はい……」



私が頷くと
先生は少し間を置いてから
口を開いた。





「女子生徒に
こんなこと言うのも
なんだけどさ……」



そう言って中尾先生は
少しにやけている。



「はい…!?」

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