先生
「だってそれは
中尾先生は私の担任だもん!!
仲良くするっていうか
話したりするのは
当然のことだよ……」
「だよな…
だけど一応
矢田先生のが
俺の先輩だからさ…
俺にだけ態度が冷たいと
ちょっと気分悪いよな…」
そう言って
寂しそうに笑う
中尾先生の横顔が
私の胸を強く締め付けた。
「私の…
せいですよね……?」
「え……?」
びっくりしたように
顔をあげる先生。
「私が矢田先生を
好きになったからです…
関係ない中尾先生にまで
迷惑かけてる。
私、本当最低…
家族にも友達にも先生にも
迷惑しかかけられないもん……」