先生

「どしたー?」

変わらない笑顔で
でてきてくれる
矢田先生をみて
胸が痛む……

せっかく
前みたいに
普通に話せるようになったのに……



だけど
こうでもしないと
先生を忘れられない……

忘れたくないけど……
あなたを好きでいて
あなたの幸せを
守り続ける自信が
私にはないから……




「先生あのね……」


いつもと様子の違う
私を見て
先生が心配そうに
顔を覗きこんでくる。


そんな先生の態度に
胸が詰まる……



だけど
だけど…
言わなきゃ……








「私…
先生なんて
好きにならなきゃ良かった。」

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