先生

「んっ……?」

ドアにかけていた手を
はずし
振り返った
瞬間……









私は
先生の腕の中にいた。







私の目の前には
先生のネクタイしか
見えなくて……

声を出そうにも
抵抗しようにも
逆に
腕をまわそうにも……



私には
なにも出来なかった……


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