先生

行き着いた場所は
化学室に続く
階段で
ここからは
校庭も見えるし
何より風があたって
気持ちいい。

私は先生の横に
肩を並べて
座った。



「ごめんな……」


空を見つめていた
私に
先生が
声をかける。


「なんで謝るんですか!!
私、全然嫌じゃなかったし…」


そう言って私は
にっこり
微笑んでみせた。

< 36 / 168 >

この作品をシェア

pagetop