先生

そんな中
お母さんも泣きながら
口を開いた。



「優月、
これはあなたと先生だけの
問題じゃないのよ……
世間に知れたら
2人だけじゃなくて
家族も友達も
みんなみんな傷つくのよ。」


両親の言ってることは
正しかった……




この時はじめて
自分たちの犯した
罪の重さを知った。




「それにお母さんは
優月を…
大事な娘を…
傷つけたくないのよ……」




もぅ
苦しくて苦しくて
仕方なかった。


ここまで自分のことを
考えてくれる人たちを
私はなぜ


泣かせているのだろう…



親を泣かせるなんて……




そんなこと絶対、
あってはいけないことなのに……

< 87 / 168 >

この作品をシェア

pagetop