先生

「ごめ…んなさい……」


涙が邪魔をして
うまく
喋れなかった……


胸が痛くて


仕方なかった……





「今回のことは
教育委員会には
言わないでおく。
ただし、
次は絶対にないからな」



お父さんの言葉を聞いて
私は強く頷いた。







私はいつも
守られてばかりだ……

先生にも
親にも

1人じゃなにも
できない……

私はなんで

こんなにも


弱い人間なんだろうか……

< 88 / 168 >

この作品をシェア

pagetop