水色なお姫様




男の子がなでているチワワは、あたしの

伝次郎の色違いで、真っ黒だ。

やっぱり、うるうるした瞳がすごく可愛い。


「じゃっ、俺、仕事あるから。
  
 伝二郎に会いたくなったら、朝ならいるよ。」

と、言って伝二郎をつれて帰っていった。


「やばっ!学校!!」


学校の事をすっかり忘れていたあたしは

走って家へと急いだ。

伝次郎は喜んでついてきた。




ガチャ

家に着くともう7時をまわっていた。

美妃が迎えに来るまであと30ぷん


もー速攻でご飯食べなきゃ、髪にアイロンする

時間ないじゃん。

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