水色なお姫様




「美妃ぃ、朝ねここに来たんだ。」


「えっ、何で?」


「早く目が覚めちゃってさ。伝次郎と散歩してきたの。」


「ふ~ん。それで準備してなかったんだ。」


「ばれてた・・・・」


「そりゃ、ばれるよ。階段どたどたりてくれば。」


「ですよね~・・・」


「それで?何かあった?」


「うん、伝二郎にあった」


「でんじろーって、凛が飼ってるチワワでしょ?」


「伝次郎じゃなくて、伝二郎なの。」


「伝二郎?」


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