水色なお姫様
「はい、足出して」
どうやら、手当てもしてくれるようだ。
あたしは、靴と靴下を脱ぎ、 ハルにぃの方に足をむけた
「けっこう、腫れたなぁ」
そういいながら足首に、冷たい湿布を張ってくれた。
「よし、おっけー」
「あ、ありがと」
お礼を言うと、いつものようにくしゃっとした笑顔を向けてくれた。
「あ~、お前1人で教室いけるか?」
「うん。それは大丈夫。気にしなくていいよ。」
「そうか、じゃあ俺は教室行くけど・・・。ホントにへーき?」
ハルにぃはどこまでも優しい。
「大丈夫だから。」
「そっか、分かった。お前も早めにいけよ。HRおわってっから」
「分かった。」
「じゃな」
ハルにぃはそういって、保健室を出て行った。