水色なお姫様
すると、長い前髪を揺らし、こちらを向いた。
そして、メガネ越しの冷たい瞳であたしに言った。
「あのさぁ、あんた。人見てにやけるなんて、趣味悪いよ。」
はっ?
何こいつ・・
てか、にやけてないし。
初対面なのにこの態度って
・・・・・・って
あっ!
こいつ・・
昨日の!
「コンビニのっ!!」
あたしは、もうすでに授業が始まってしまっていることに気づかず大声で叫んでしまった。
「ゆ、雪白さん。何なんですか?コンビニなんて・・・」
「いえ、なんでも・・。すみません。」
あたしは恥ずかしすぎて、顔を下にむけた。
「クスッ」
かすかに隣から、笑い声が聞こえた。
しゃくだったから、少しにらんでやった。