水色なお姫様




ところが、それに気づいたのか
顔を机に押し付けて眠ってしまった。





それからというもの、どうも授業に集中できず、昨日の事を思い出していた。




そうだ、みぃねぇに頼まれてアイス買ったときだ・・・
雑誌見てたら・・・
最後に笑った・・・


あ”ぁぁー。なんかむかついてきた。

隣では、顔は見えないが、恐らく気持ちよく眠っているだろう。こいつ・・・

あー、グーで叩きたい。



そんなことを考えているといきなり、数学の授業をしていた藤先生が


「垣本君っっ」

あたしの横で寝ていたコイツにあてた。

コイツはガタッっとおとをたてて立ち上がった。


「それ、解けばいいんすか?」

メガネを直すその姿に先生まで、赤くなっていた。
< 38 / 134 >

この作品をシェア

pagetop