水色なお姫様
ところが、それに気づいたのか
顔を机に押し付けて眠ってしまった。
それからというもの、どうも授業に集中できず、昨日の事を思い出していた。
そうだ、みぃねぇに頼まれてアイス買ったときだ・・・
雑誌見てたら・・・
最後に笑った・・・
あ”ぁぁー。なんかむかついてきた。
隣では、顔は見えないが、恐らく気持ちよく眠っているだろう。こいつ・・・
あー、グーで叩きたい。
そんなことを考えているといきなり、数学の授業をしていた藤先生が
「垣本君っっ」
あたしの横で寝ていたコイツにあてた。
コイツはガタッっとおとをたてて立ち上がった。
「それ、解けばいいんすか?」
メガネを直すその姿に先生まで、赤くなっていた。