水色なお姫様
あいつだ・・・
あたしの天敵・・・
隣で美妃は、あいつの寝顔にうっとりしていた。
本当に顔だけはいいのだとおもうが、性格最悪・・
「美妃、あっちで食べよ。」
あたしは、美妃を引っ張って木陰にある、小さなベンチへと移動した。
「もぅ~。いいじゃん。あっちで。垣本君かっこいいし。」
「やだよ。あいつムカつくんだもん。」
「ふ~ん。」
美妃は美人というか、すんごく可愛い。
なのに、彼氏がいない理由は、アイドルとかモデルとかイケメンとか・・独特のにおいがするようなのにあこがれるからだろう。
とたとたとた・・
なんか妙な足音
振り向くと[[あいつ]]が立っていた。
じっとあたしを見つめるメガネ越しの瞳。
切れ長なのに、なんだか目力がすごい。
ここで負けてはいけないと、あたしも目に力を入れた。
「フッ」
まただ・・
あたしをあざ笑うような笑い方・・・
もぅーーーーーーー!!!!!
あたしがムカついてる隣では、美妃がぽわーんとしている。
はぁ。美妃は可愛いから許すけど、、、
あいつはないっ!
5時間目が憂鬱だ。