水色なお姫様
なんか、昨日からおかしい気がする・・・。
1度会っただけの人と、もう一度会うなんて・・・
・・それもふたりも
おかしいなと、思いつつあたしは家までの道を急いだ。
ガチャッ
ドアを開けるといつもどおりに、伝次郎が飛び出してきた。
みぃねぇはまだかえってないらしぃ。
伝次郎といちゃついていると、ママが顔をだした。
「あっ!帰ってきたぁ~。ねぇ、凛。聞いてよぉ。
パパがね。連絡くれないのぉー(涙」
あたしのお父さんは、雪白 奏(ゆきしろ かなで)という。
結構かっこ良くて、現在の年齢に見られることはまずない。
そんなお父さんにママはでれでれである。
ママも結構可愛かったりするわけで、周りからは美男美女夫婦なんて呼ばれている。
今お父さんは、出張で地方に行っている。
仕事柄そういうことが多い。
そんな時、週に1度以上連絡がないとママは壊れてしまう。
だから、いつもあたしが壊れる前にお父さんに連絡を入れて、電話してもらうのだが、今回は遅かったらしい。
「だって、寂しいんだもん。」
とか、子供みたいな事を言いながら、泣いていた。
あたしはそっとみぃねぇにメールを打った。