水色なお姫様
あたしたちは、歩き出した。
そして、あたしから口を開いた。
「朝さ~。垣本智吾に会っちゃった・・・。」
「へー。どこで?」
「散歩の帰り道・・・で・・。」
「今日は、遅くに散歩行ったの?」
「ううん。昨日と同じ。帰りは7時くらいだった。」
「じゃあ。智君学校行くの早くない?」
え・・
でも、ハルにぃはテニス部のはず・・・
朝練って言ってたし。
「ねぇ。テニス部の朝練って、自由参加なの?」
「ううん。やるときはみんなでのはずだけど?」
へっ?じゃああいつは・・うそつき!!
「なんで、そんな事聞くの?」
「だって・・あいつ朝練だって言ってたし」
「ふーん。何かいえない事なんじゃないの?」
へー、いえないことってどんなことなんだろ?
あたしたちの通う学校の校舎が見えてきた。
なんで。ずっとあいつの話ばっかしてんだろー。