その笑顔を、もう一度
1人、また1人と人が出てきた。みんなひどいケガだった。俺はこの中に真由美がいない事を祈った。そして、大きな瓦礫を他の人とどかしたとき、血まみれの足が見えた。まさかと思い、慎重に他の瓦礫をどかした。そして、血まみれの腕で頭をかばっていた真由美の姿がそこにあった。
< 34 / 60 >

この作品をシェア

pagetop