その笑顔を、もう一度
それから1時間程度経った。店を出てこれからどうしようかと英樹が聞いてきた。 「俺、帰るわ。」 「マジ?まだ早くね?」 「ちょっと用事思い出した。」そうウソをついて駅に向かった。切符を買っていると後ろから肩を叩かれた。 「帰りはどっち?」聞いてきたのは真由美だった。 「あ、あっちだけど。」 「じゃあ同じだね。一緒に帰ろう!」昔と同じ笑顔だった。