ときどき阿修羅!!
「ほら、唯ちゃん、こっち来て」

 苦笑いを浮かべるリセさんは、タマキさんの横に立って、私を手招き。

「タマキ起こすの手伝って」

 な、な、なんですとぉ!?

 おおおおおおこすの、てててててつだう!?

 寝ている王子様と起こす手段といえば、もちろん――。

 ――接吻!!

 唇と唇がこう……キャーキャー!
 い、いきなり!? いきなりチュー!?

「ゆ、ゆいちゃん? どうしたの、ジタバタしちゃって……」

「リリリリセさん、私、そんな破廉恥なこと――」

「ハレンチ?」

「ばっちりできます!!
つうか、もう、よろしくお願いしまーす」

「……は?」

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