ときどき阿修羅!!
「ユキミじゃなくて、律犀。いい加減に起きろよ」

「……ん。あ、律ちゃん……?」

 お、起きなすった!!

 上の上の君は、肘を立てて半身起こし、右手で目元を拭う。

「はいはい、律ちゃんですよー。
こんなとこで、そんな格好で寝てると風邪ひくぞ」

「いつも聞いてる」と今度は、反対の目をこすりながら、タマキさん。

「だったら、上になんか掛けろよ!」

 と、リセさんは目くじらを立てて……お説教?

「どっかいっちゃった」

 瞼が半分折りかかっている目でゆっくりまばたきをしながら、タマキさん、そう一言。

「どっかって、どこいくんだよ!?
この前、干して押入れにしまっておいてやっただろ?」

「そうなの?」とタマキさんは小首をかしげる。「練乳が滴っちゃったから捨ててくれたのかと思ってた」

「ハァ!? どんだけ練乳使えば気が済むんだよ!!」

 え!?
 リセさん、ツッこむとこ、そこ!?

 そんなことより、タマキさん、寝起きの顔がなんとも……。

 ブラウン管を通してないってだけで、こうも、美に磨きがかかるんですね……。

 次の会合で議論に提案しよ。『全国美男子至上主義連盟』の。

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