ときどき阿修羅!!
「そういえば、あれ? ユキは?」
タマキさんは、縁側に座りなおしながら辺りを見回す。
「最初っからいないから」と肩を落とすリセさん。
「あ、そうなの?
ユキが来るような感じがしたんだけどなあ」
ユキ……。
一体何者?
「タマキがそう感じるんだったら、じきに来るんじゃないの」
「そっか。で、律ちゃんは、何しに来たの?」
「は!! タマキのペースに乗せられて忘れてた。
この子――」
リセさんは、私の背中を添えて優しくタマキさんの前に押し出した。
「あ、どうも。久しぶり。ええと……」と、極上の君。
は?
久しぶり……?
私、会ったことあったっけ?
どこかで会ったことあったら、この私が忘れるはず無――。
「あれ? タマキ、知り合いだった?」
というリセさんの声にタマキさんの首が傾ぐ。
「…………」
すすすっごい見つめられてるんですけど!!
ありえないぐらいカッコイイんですけど!!
その上目遣いに、パチパチっとしたまばたきが堪らないんですけどぉぉぉ!!
「律ちゃん、この子、誰?」
がく。
私とリセさんが同時に脱力する。
「知らないなら、知らないって初めから言えよ……」
「ぱっと見たときは、知ってるような気がしたんだよね」
あのねえ、とリセさんは溜め息を漏らした。
タマキさんは、縁側に座りなおしながら辺りを見回す。
「最初っからいないから」と肩を落とすリセさん。
「あ、そうなの?
ユキが来るような感じがしたんだけどなあ」
ユキ……。
一体何者?
「タマキがそう感じるんだったら、じきに来るんじゃないの」
「そっか。で、律ちゃんは、何しに来たの?」
「は!! タマキのペースに乗せられて忘れてた。
この子――」
リセさんは、私の背中を添えて優しくタマキさんの前に押し出した。
「あ、どうも。久しぶり。ええと……」と、極上の君。
は?
久しぶり……?
私、会ったことあったっけ?
どこかで会ったことあったら、この私が忘れるはず無――。
「あれ? タマキ、知り合いだった?」
というリセさんの声にタマキさんの首が傾ぐ。
「…………」
すすすっごい見つめられてるんですけど!!
ありえないぐらいカッコイイんですけど!!
その上目遣いに、パチパチっとしたまばたきが堪らないんですけどぉぉぉ!!
「律ちゃん、この子、誰?」
がく。
私とリセさんが同時に脱力する。
「知らないなら、知らないって初めから言えよ……」
「ぱっと見たときは、知ってるような気がしたんだよね」
あのねえ、とリセさんは溜め息を漏らした。