ときどき阿修羅!!
「唯ちゃんの覚悟はわかった。
律ちゃん、おれが面倒をみるよ」
タマキさんは、そう言って微笑んだ。
どこからともなく春の風を感じる笑顔……!!
「ありがとうございます!!」
腰から90度、腰を折って頭を下げる私に「ただし」と穏やかな声が降ってきた。
私は、腰を折ったまま顔だけ上げる。
「ただし、最初の一ヶ月間は、お試し期間。
これが呑めるなら、おれが唯ちゃんの師になるよ」
再び視線をサンダルの先に落として、息を吸う。
「私、頑張ります!!」
顔を上がれば、桜の花びらが待っている錯覚に陥りそうな、卒倒必死、満開の笑顔。
ああ、こんな素敵すぎる笑顔を向けられて、タマキさんのこと好きにならない人がいたら、その人、女じゃない。
もうこれは、断言できる。
私? 私は当然、好、き、で、す!!
全身の血液が頭に集中するのがわかる。
顔が熱い。
「こうやって訪ねてくるくらいだから、おれの名前は知ってるだろうけど。一応自己紹介。
曽根鐶(たまき)。
よろしくね、唯ちゃ――鼻血出てるけど大丈夫?」
た、タマキさん……。
素敵な名前……。
「だ、大丈夫です!! 私の主食は鉄なんで!!」
季節感さえ超越してしまう笑顔と、それに見合った素敵なお名前に、自分でもわけのわからないことを口走ってしまった。
すると、タマキさんは目を一瞬見開き、それからすぐに、この世の全てを包んでしまえそうな包容力満点の一際美しい笑顔を私に向けた。
「そっか。唯ちゃんの主食は鉄なんだ。
おれと一緒」
……は?
今、私が言った意味不明発言に同意を示しちゃいました?
「一緒に頑張ってつくろうね、唯ちゃん」
一緒に!!
一緒にってことはつまり、プロポーズですよね!?
はい! 頑張って作りましょう!
可愛い子ど――
「良い日本刀」
に、日本刀!?
律ちゃん、おれが面倒をみるよ」
タマキさんは、そう言って微笑んだ。
どこからともなく春の風を感じる笑顔……!!
「ありがとうございます!!」
腰から90度、腰を折って頭を下げる私に「ただし」と穏やかな声が降ってきた。
私は、腰を折ったまま顔だけ上げる。
「ただし、最初の一ヶ月間は、お試し期間。
これが呑めるなら、おれが唯ちゃんの師になるよ」
再び視線をサンダルの先に落として、息を吸う。
「私、頑張ります!!」
顔を上がれば、桜の花びらが待っている錯覚に陥りそうな、卒倒必死、満開の笑顔。
ああ、こんな素敵すぎる笑顔を向けられて、タマキさんのこと好きにならない人がいたら、その人、女じゃない。
もうこれは、断言できる。
私? 私は当然、好、き、で、す!!
全身の血液が頭に集中するのがわかる。
顔が熱い。
「こうやって訪ねてくるくらいだから、おれの名前は知ってるだろうけど。一応自己紹介。
曽根鐶(たまき)。
よろしくね、唯ちゃ――鼻血出てるけど大丈夫?」
た、タマキさん……。
素敵な名前……。
「だ、大丈夫です!! 私の主食は鉄なんで!!」
季節感さえ超越してしまう笑顔と、それに見合った素敵なお名前に、自分でもわけのわからないことを口走ってしまった。
すると、タマキさんは目を一瞬見開き、それからすぐに、この世の全てを包んでしまえそうな包容力満点の一際美しい笑顔を私に向けた。
「そっか。唯ちゃんの主食は鉄なんだ。
おれと一緒」
……は?
今、私が言った意味不明発言に同意を示しちゃいました?
「一緒に頑張ってつくろうね、唯ちゃん」
一緒に!!
一緒にってことはつまり、プロポーズですよね!?
はい! 頑張って作りましょう!
可愛い子ど――
「良い日本刀」
に、日本刀!?