ときどき阿修羅!!
「さあさあ、律、ティータイムだ。
いれる前にポットとカップはちゃんと温めてな」
リセさんは、「はいはい」と面倒くさそうに一言告げて、小さな缶をぽんっと中で一回点させる。
「ちょお! 律! お前、レディをそうやって投げるか!?
茶葉はレディを扱うようにといつも言ってるだろ!?」
「うるさいなあ、ユキミは。そんなん言うんだったら、自分でいれろよ」
「遠慮するよ。キッチンは主婦の聖域だろ?
紳士はむやみに足を踏み入れてはいけないんだ。
タマキ、覚えておくんだぞ」
琥珀色の液体をごきゅごきゅ喉の奥に流し込むタマキさんの肩を叩くユキミさん。
「わかったよ、ユキ。おれ、もう台所入らない」
「俺は主婦じゃないから!
それからタマキ! お前は入れ!
家主として率先して入っとけ!」
リセさんって……。
「リセさんって、ツッコミうまいですね!!
さてはリセさん、かの佐々木さんも出たと言われる『ツッコミアカデミー』卒ですか!?」
「え? 唯ちゃん、なにその怪しすぎるアカデミー!
って、佐々木さんって誰?」
「やだなあ、もう、リセさんってば。
惚けたって無駄ですよ。
佐々木さんは、ほら、さっきんって呼ばれてるあの佐々木さんですよぉ」
「……殺菌?」
いれる前にポットとカップはちゃんと温めてな」
リセさんは、「はいはい」と面倒くさそうに一言告げて、小さな缶をぽんっと中で一回点させる。
「ちょお! 律! お前、レディをそうやって投げるか!?
茶葉はレディを扱うようにといつも言ってるだろ!?」
「うるさいなあ、ユキミは。そんなん言うんだったら、自分でいれろよ」
「遠慮するよ。キッチンは主婦の聖域だろ?
紳士はむやみに足を踏み入れてはいけないんだ。
タマキ、覚えておくんだぞ」
琥珀色の液体をごきゅごきゅ喉の奥に流し込むタマキさんの肩を叩くユキミさん。
「わかったよ、ユキ。おれ、もう台所入らない」
「俺は主婦じゃないから!
それからタマキ! お前は入れ!
家主として率先して入っとけ!」
リセさんって……。
「リセさんって、ツッコミうまいですね!!
さてはリセさん、かの佐々木さんも出たと言われる『ツッコミアカデミー』卒ですか!?」
「え? 唯ちゃん、なにその怪しすぎるアカデミー!
って、佐々木さんって誰?」
「やだなあ、もう、リセさんってば。
惚けたって無駄ですよ。
佐々木さんは、ほら、さっきんって呼ばれてるあの佐々木さんですよぉ」
「……殺菌?」