ときどき阿修羅!!
 禁断……なんて素敵な響き!!

「おれ、唯が食べたやつがいい」

 禁じられているからこそ、更に惹かれあう二人!! 燃え上がる愛!!

 やっぱりタマキさんと私は――

「タマキは、我が侭な子だ。
唯ちゃん、どんなアイス食べたの?」

「運命です!!」

「ウンメー? そんなメーカーあったっけ?」

 そう、運命!!
 私とタマキさんは、結ばれる運命なんだ、うんうん。

「あと、水あめも食べたい」

「タマキ、また律に怒られるぞ」

 お母さん、唯はやりました!
 お父さん、唯は幸せになります!

「大丈夫。律ちゃんはおれのこと好きだから」

「そうだな。今頃、律はタマキのためにキッチン掃除に励んでるだろうしな」

 子供は二人。
 上が女の子、下が男の子で一姫二太郎!!

「律に夕飯用意しなくていいって伝えておいてくれ。
適当に買ってくるから」

「わかった、伝えておくよ。
ユキ、唯、いってらっしゃい」

「すぐ帰ってくるから、泣かないで待ってるんだぞ」

「うん。唯、楽しみに待ってる。バニラアイ――」

「任せてください!!」

 私、頑張って産み分けます!
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