ときどき阿修羅!!
「リセさん! 私、負けませんよ!
懐妊しちゃえばこっちのもんですから!」
最強のライバルの横をすり抜けて廊下に出る。
「ぇえ!? 唯ちゃん、何言ってんの?
って、ちょっと、待っ――」
後ろからライバルの声がしたと同時に、カラカラと廊下に面したひとつの引き戸が開いた。
「あ、唯。おかえり」
右手で髪の毛を拭きながら、見目麗しいタマキさんが姿を表す。
「ちっ」
一足遅かったか。
「舌打ち!? 今、唯ちゃん舌打ちしたよね!?」
「リセさん、やだなあ、気のせいですって。
タマキさん、ただいまです」
ほかほかだぁ。
た、食べごろ!?
シャープな顎を雫が伝う。
タマキさんは「それ、似合うよ」と艶美な口元を綻ばせた。
はうぅぅ。
美の化身降臨!?
いやいやいやいや、モナリザも真っ青な微笑みですよ!
なんでこんなにかっこいいんだろ……。
なんか怖くなってくる。
ここまで整ってると、顔のつくりがもう、何かのトラップのような気がしてくる。
「唯、鼻血でてるよ。生理?」
「タ、タマキ! 笑顔で何てこと訊いてんだお前!
唯ちゃん、ごめんね。コイツ、バカで――」
「いえ、排卵日です!」
「ええ!! 唯ちゃんまでなに言っちゃってんの!?」
懐妊しちゃえばこっちのもんですから!」
最強のライバルの横をすり抜けて廊下に出る。
「ぇえ!? 唯ちゃん、何言ってんの?
って、ちょっと、待っ――」
後ろからライバルの声がしたと同時に、カラカラと廊下に面したひとつの引き戸が開いた。
「あ、唯。おかえり」
右手で髪の毛を拭きながら、見目麗しいタマキさんが姿を表す。
「ちっ」
一足遅かったか。
「舌打ち!? 今、唯ちゃん舌打ちしたよね!?」
「リセさん、やだなあ、気のせいですって。
タマキさん、ただいまです」
ほかほかだぁ。
た、食べごろ!?
シャープな顎を雫が伝う。
タマキさんは「それ、似合うよ」と艶美な口元を綻ばせた。
はうぅぅ。
美の化身降臨!?
いやいやいやいや、モナリザも真っ青な微笑みですよ!
なんでこんなにかっこいいんだろ……。
なんか怖くなってくる。
ここまで整ってると、顔のつくりがもう、何かのトラップのような気がしてくる。
「唯、鼻血でてるよ。生理?」
「タ、タマキ! 笑顔で何てこと訊いてんだお前!
唯ちゃん、ごめんね。コイツ、バカで――」
「いえ、排卵日です!」
「ええ!! 唯ちゃんまでなに言っちゃってんの!?」