ときどき阿修羅!!
ゴ。
そんな鈍い音が聞こえてきたのは、タマキさんの後頭部から。
「コラ。唯ちゃんに変なもの飲ませようとするな」
カクンと前に倒れたタマキさんの頭の後ろには、ガラス製のドレッシングボトル。
「律ちゃん、なにするの……暴力反対」
後頭部を抑えて顔を上げたタマキさんは、目に涙を溜めてリセさんを睨みあげる。
とりあえず。
かわいいんですけどー!!
「暴力反対だ? お前が言うな、お前が。
行動が遅いって理由だけで、弟子達をひたすら殴り飛ばしてきたくせに」
リセさんは、私の隣に腰を下ろすと「フレンチだけど、平気?」と凶器のボトルを手渡してくれた。
「刀鍛えてるときは別だよ。一瞬が勝負なんだもん。
口で言うより、槌(つち)で頭叩いた方が早いでしょ?」
頬を膨らませて、口を尖らせるという、可愛さ120パーセントの高等テクを併用してますが、タマキさん。
なんとも末恐ろしいことのように聞こえるのは気のせいでしょうか……。
「お前なあ、どうみてもあれは、殺意むき出しだぞ」
「うん。頭カチ割る勢いで叩いてるよ」
タマキさんはあたかも当然と言わんばかりにさらりと口走りながら、首を斜め横に傾けて、にっこりと微笑んだ。
こわ!!
……き、気のせいじゃないみたい……ですね。
そんな鈍い音が聞こえてきたのは、タマキさんの後頭部から。
「コラ。唯ちゃんに変なもの飲ませようとするな」
カクンと前に倒れたタマキさんの頭の後ろには、ガラス製のドレッシングボトル。
「律ちゃん、なにするの……暴力反対」
後頭部を抑えて顔を上げたタマキさんは、目に涙を溜めてリセさんを睨みあげる。
とりあえず。
かわいいんですけどー!!
「暴力反対だ? お前が言うな、お前が。
行動が遅いって理由だけで、弟子達をひたすら殴り飛ばしてきたくせに」
リセさんは、私の隣に腰を下ろすと「フレンチだけど、平気?」と凶器のボトルを手渡してくれた。
「刀鍛えてるときは別だよ。一瞬が勝負なんだもん。
口で言うより、槌(つち)で頭叩いた方が早いでしょ?」
頬を膨らませて、口を尖らせるという、可愛さ120パーセントの高等テクを併用してますが、タマキさん。
なんとも末恐ろしいことのように聞こえるのは気のせいでしょうか……。
「お前なあ、どうみてもあれは、殺意むき出しだぞ」
「うん。頭カチ割る勢いで叩いてるよ」
タマキさんはあたかも当然と言わんばかりにさらりと口走りながら、首を斜め横に傾けて、にっこりと微笑んだ。
こわ!!
……き、気のせいじゃないみたい……ですね。