ときどき阿修羅!!
「つうか、何がしたいの、キミタチ……」
リセさんは、戸口に立ったまま顔を引き攣らせて、さらに言うなら、目を逸らしたくなるような冷たい目線で私とタマキさんの顔を交互に見やる。
「ぐ……偶然と言う名の、奇跡……です」
「あ、あそう……ですか」
タマキさんと私を抱き合わせて絡まった包帯。身じろぐことすらできないほど、そりゃあ、きつく。しかも、場所がいけない。布団の上っつうので、もうアウト。
恥ずかしいプレイの最中を見られたー!! 的な空気が漂ってますけど、断じて違うんです!!
万年氷で覆われた土地を思わせる空気に、タマキさんの「律ちゃん、おはよう」という朗らかな挨拶が投下された。
「タマキ……お前、朝っぱらから何やってんだよ」
「見てわかるでしょ。介抱」
「俺の見るかぎり、ただの『抱』だな」
「わあ、律ちゃん、うまいねえ。
おれ、朝ごはんは昨日のアイスでいいや」
「お前はいちいち食材のチョイスがおかしいんだよ!
味噌汁作ってやるから、大人しく塩分を摂取しろ」
「えー。じゃあ、練乳もつけて」
「はあ、練乳な……って練乳!?
その練乳をどうするつもり!?」
「トッピング」
「練乳はネギと同等ですか!?」
……あのぉ、この状態で朝ごはんの雑談はよしていただけませんか?
リセさんは、戸口に立ったまま顔を引き攣らせて、さらに言うなら、目を逸らしたくなるような冷たい目線で私とタマキさんの顔を交互に見やる。
「ぐ……偶然と言う名の、奇跡……です」
「あ、あそう……ですか」
タマキさんと私を抱き合わせて絡まった包帯。身じろぐことすらできないほど、そりゃあ、きつく。しかも、場所がいけない。布団の上っつうので、もうアウト。
恥ずかしいプレイの最中を見られたー!! 的な空気が漂ってますけど、断じて違うんです!!
万年氷で覆われた土地を思わせる空気に、タマキさんの「律ちゃん、おはよう」という朗らかな挨拶が投下された。
「タマキ……お前、朝っぱらから何やってんだよ」
「見てわかるでしょ。介抱」
「俺の見るかぎり、ただの『抱』だな」
「わあ、律ちゃん、うまいねえ。
おれ、朝ごはんは昨日のアイスでいいや」
「お前はいちいち食材のチョイスがおかしいんだよ!
味噌汁作ってやるから、大人しく塩分を摂取しろ」
「えー。じゃあ、練乳もつけて」
「はあ、練乳な……って練乳!?
その練乳をどうするつもり!?」
「トッピング」
「練乳はネギと同等ですか!?」
……あのぉ、この状態で朝ごはんの雑談はよしていただけませんか?