万華鏡
夢を棄てたあの日から
僕の手は空を彷徨って
弦の感触 ピックが奏でる
僕の夢は弾き歌い
声が枯れる程歌っては
弦が切れる度笑い合った
君が辛いときそっと奏でた
隣で君は涙を流し
震える肩を見ながら僕は
夢を誓ったんだ
そんな夢なら捨てちまえと
言われた高3の夏の日
僕の心は現実という
厚い壁にへし折れて
君を幸せにするという
確かな夢を叶えるために
君の隣で弾けるのなら
それも弾き歌いだと思う
君だけの弾き歌いになろう
僕の夢を叶えて
もう一度ギターを手に
もう二度と手放さない
大きな夢が小さな夢に
変わっただけさ駄目じゃない
悲観するのはやめよう
幸せが逃げてくから
僕は今幸せ
君も今幸せ
なら、それでいいと