【短】さ く ら Ⅰ~あなたのことが好きすぎて~
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「わぁー…キレイな桜。」
陽介とさよならをして2年が過ぎた。
この春からあたしも立派な社会人。
入社式の前日、あたしは思い出の桜の木を見に来た。
あたしと陽介はここから始まったんだ。
「懐かしいな―…。」
陽介とさよならしてから、あたしは何人かの人と付き合ってたけど、どれも長続きしなかった。
やっぱり陽介が大きいんだよね。
そういえば…こっちで就職するんだっけ?
「陽介、元気かな?」
「元気だよ。」