ふ しあわせの手紙
「あの、何か用ですか?」

「藤井さんに謝りたくて、」


予想してない答えが返ってきた。
勘違いをしていた自分が少し恥ずかしい。


それにしても、面識のない桐山くんに謝られることとは一体何だろう。


「俺、4組の桐山しゅんすけ。」

知っているだろうと言わんばかりの顔をして話をする桐山くん。


ふーん、で?


朝から変な奴に呼び出されてしまったらしい。
新手の告白だろうか?


特別可愛くも、綺麗でもない私。

高嶺の花に声をかけるのは難しいと思われているのか、お手軽そうな奴だと思われているのか、
告白されることが中学時代から数回あったのだ。
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